こんにちは。ゆうママです。
毎日コツコツ『脳育』に励んでいます。
最近ブログの更新が滞っていましたが、実は子育ての合間に少しずつ本を読んでいました。
今回手に取ったのは、中室牧子さんの『科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線』という本。
タイトルを聞いただけでワクワクしてしまったのは、きっと私だけではないはず…!
この本は「脳育」に興味のあるママ友に勧めてもらってすぐに購入しました。
今回はこの本が気になっている方に、私の読んだ感想を記事にしました。
「何を信じたらいいの?」という悩みに寄り添ってくれる一冊
子どもの子育てについては、日々自分なりに調べ勉強していますが、情報の多さに戸惑うこともしばしば。
「これって本当に正しいのかな?」
「取り入れていいのかな?」
と迷うことばかり。
特に今実践している子育てが、子どもが大人になった時にどんな風に影響するのか気になるところ。
そんな中で「科学的根拠」という言葉に惹かれました。
今やっていることが正しければ後押しが欲しいし、違っていたら気づきたい。
全く考えたこともない視点があるなら知りたい。
そんな気持ちで読み始めた一冊。
内容はとても現実的で、親として考えさせられる視点ばかりでした。
『科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線』どんな本?
【概要】
37万部『「学力」の経済学』から9年、エビデンスはここまで進化した!
◎学校を卒業した後の「人生の本番」で役に立つ教育がわかる!
◎世界的な学術論文誌の中から信頼性の高いエビデンスを厳選!
◎親として、教員として、指導者として、「人を育てる」のに有益な知見が満載!
学校を卒業して社会に出ると、急に「勉強だけできても役に立たない」と感じることが多くなります。
実際に、企業が新卒採用で重視することの上位3つは、学生の「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」だそうです。
子どもたちが小さい頃には口うるさく勉強、勉強と言っておきながら、大人になったら急に「勉強だけできても役に立たない」などと言いだすのはあんまりではないでしょうか。
教育や子育ては、短期的な成果よりも長期的な成果のほうが重要です。
本書は、成績や受験といった「学校の中での成功」だけをゴールにはしません。
学校を卒業したあとにやってくる、人生の本番で役に立つ教育とは何かを問うていきます。
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/4478121095?
本書は、以前話題になった『「学力」の経済学』の続編にあたる内容。
最新の学術研究をもとに、「人生の本番」で役に立つ教育とは何かを教えてくれる本です。
学校では“勉強ができること”ばかり求められるのに、社会に出ると急に“人間力”が重視されることに違和感を持っていた私にとって、この視点はとても腑に落ちました。
さらに、この本の素晴らしい点は、書かれている内容が単なる「説」ではないということ。
膨大なデータや信頼性の高い研究結果に基づいており、幼少期から大人になって就職するまでの影響が検証されているからこそ、納得しながら読み進めることができました。
教育は、短期的なテストの点ではなく、長期的な人生を生き抜く力を育てる。
この考え方にとても共感しました。
ダウン症育児の私でもヒントがたくさん
「ダウン症育児をしている私にこの本を読んで学ぶことに意味があるのか」
娘の子育てだけに役に立つのでは私にとって迷いが出る結果になると少し不安はありましたが、本書には“すべての子どもに当てはまるわけではない”という視点がきちんと書かれていて、気負わず読めました。
読むうちに以前にブログに書いた「結果ではなく努力や過程を褒めること」の重要性にも少し触れられていて、こらまでの関わりに意味があったのだ、と嬉しくなりました。
「今、我が子に投資すること」の意味
現在息子は七田式教室に通っていますが習い事を始める時「このお金を”今”に使うべきか、それとも”将来”に残すべきか」と迷いました。
今に投資するか未来に投資するか。
夫婦で話し合い、今、息子の能力を高めてあげて出来ることを増やしてあげられれば「自分で稼ぐ力」が身に付き、親の残すお金だけに頼らなくてよくなるのではないかと考えました。
今の努力が将来につながるかどうかは大人になってみないと分からないので、とにかく息子が楽しむ間やってみようと習い事を開始。できれば初見の物を嫌う息子の好奇心が育ち、様々な新しい事に気負わず挑戦し、継続して欲しいと願って。
この本には子どもが『好奇心』『やりぬく力』『忍耐力』を身に着ければ、将来“自分で稼ぐ力”にもつながるかもしれないとの考えが示されており、今の子育てが将来に繋がるかもしれないとの自信になりました。
子どもたちの未来はどうなるか誰にも分かりません。
しかしながら「学力では測れない能力」を高められるのが「今」しかないのなら、そして「今」身に着けたことが将来まで持続するという「科学的根拠」があるのならば、今の息子にやれるだけの事をしたいと思っていた私たち親の背中を押された気持ちになりました。
子育てに正解はないけれど、「考える材料」は持っていたい
子育てには迷いがつきものです。
選択に迷ったとき、この本の内容を思い出して「自分はどうしたいか」を見つめるヒントになりそうです。
もちろん、子どもが本のとおりに成長しなくても、それはその子の個性。
毎日、2人の子どもの子育てをしていて、同じように接していても、それぞれ反応や結果が全く違うことがあることを日々感じています。
「脳育」は勉強よりも、“生きる力”を育てたいという想い
私は「脳育」が好きですが、それは単に勉強ができる子に育ってほしいからではありません。
自分の足で立ち、社会の中で人と関わりながら生きていける子になってほしい――そんな思いからです。
私は今、息子に「周りを理解する力」を育んでほしいと願いながら日々関わっています。
周囲を理解できる子は、人の気持ちがわかるようになり、優しさや思いやりを持てるようになるかもしれません。
友達がたくさんできて、職場でも可愛がられ、助け合いながら生きていく――
そんな未来を、自分の力で切り開いてほしいと願っています。
だからこそ、幼児期の関わりを大切にしたい。
それが心の成長につながると、改めてこの本を読んで感じました。
この本は、こんな方におすすめです:
- 子育ての方向性に迷っている
- 自分の考えが正しいのか、説ではなく科学的根拠やデータで知りたい
- 今の育児を後押ししてくれる言葉が欲しい
- 「勉強ができること」が本当に大切なのか、悩んでいる
子育てに正解はないけれど、ヒントや道しるべがほしい――
そんな方に、ぜひ手に取って読んでみてほしい一冊です。