こんにちは。ゆうママです。
本日も地道に『脳育』頑張っています!
今回は子どもに「苦手な事」に前向きに挑戦する力を育てるための親のかかわり方についてです。
嫌いなことはすぐ諦めちゃう…このままでいいの?
最近、そんな迷いを抱えるようになってきました。
「ハサミの練習は嫌?また明日にしようか…」
4歳の息子の前で、またしても妥協する自分にある日気がつきました。
「出来なかったことが出来た!」
達成感を親としてはぜひ味わって欲しい!その半面で
「無理強いはしたくない。やらせたらもっと嫌いになってしまうかも」
この葛藤が始まりました。
無理強いではなく、本人が「やりたい!」そう思えるように親が工夫したら良いのではないだろうか。
そんな風に思い始めてから子どもとのかかわり方を変えてみて、子どもが前向きになってくれた実践体験を今回は記事にまとめてみました。


「好きなことだけやらせていれば良い」と思っていた私が、考えを改めたワケ
「苦手なことはやらなくていい」と思っていたけれど…
好きなことだけで生きていける大人になれるだろうか?
苦手を乗り越えた時の喜びを知らないでいいのだろうか?
挑戦する勇気を育てるためには何ができるだろう?
そんなふうに感じたことはありませんか?
幼い頃から我が家では「子どもの気持ちを大切に」を信条に「嫌がることは無理強いしない、好きなことを思いっきりやらせる」という育児方針を貫いてきました。
でも、保育園での集団生活が始まり、小学校入学が視野に入ってくると、ふと立ち止まって考えるようになったのです。
- 新しいことに挑戦してほしい
- 苦手を克服したときの達成感を知ってほしい
- 好奇心を持って何事にも取り組んでほしい
そんな思いから、わが家では右脳教育を取り入れた教室(七田式)に通い始め、習い事をスタートさせました。
「やりたくない」の壁にぶつかる—習い事で見えた現実

教室では、毎日のワークや課題に取り組むことが推奨されています。特に最初は、
- 簡単なワーク(点つなぎ・線なぞり)
- ハサミの練習(指先の運動のため)
- 型はめパズル、積み木
といった課題が中心でした。
指先を使う作業は脳への良い刺激になるため、日々の積み重ねが大切だとされています。
ただ、ここで大きな壁にぶつかりました。
それは、「やりたがらないものに向き合わせることの難しさ」。
息子は新しいことや少し難しいことに出会うたび「やだ!」「むずかしい!」こんな反応を繰り返すように。
そして私の心の中には、大きな葛藤が生まれました。
「苦手なこと=無理やりやらせる?」という葛藤
親として一番悩んだことは「無理強い」と「見守り」の間で、最初は「無理やりやらせるのは逆効果なのでは…」と葛藤しました。
無理にやらせてしまって、余計に嫌いになったらどうしよう。
子どもを信じて好きなことを伸ばしていく方がいいんじゃないか—
そんな中で、ある気づきがありました。
「できない」まま諦めさせることこそ、子どもから挑戦する機会を奪っているのかもしれない。
実は子どもたちは、「難しいけどできた!」という感覚が味わえた時、本当に嬉しそうな顔をします。
そのきっかけを作り出すのが、親の大切な役割なのかもしれません。


実践!苦手を「やってみたい」に変える6つの親ワザ
では、実際にどうやって子どもに苦手なことへ向き合ってもらうのか?
専門家の先生などにアドバイスを頂きながら見つけ出した解決策をお伝えします。
【親ワザ1】選択肢をあえて絞る作戦
「今日はどれをやる?」と何個も選択肢を見せると、いつも同じ「得意なもの」ばかり選んでしまいます。
そこで試したのが「AとBどちらからやる?」「この2つの中から選んでね」という提案法。
選択肢が少なく、迷いが生じにくい。
選ぶ自由は残しながらも、新しいことに触れるチャンスを作ります。
また、子どもが決断する経験自体が重要で、どちらを選んでも「自分で選んだこと」に責任感が生まれます。
【親ワザ2】親が”オーバーに”楽しむ演技力

「わぁ、この切り絵面白そう!パパもやってみない?」
「ほんとだ!面白い!」
親が好奇心いっぱいに取り組む姿を見せることで、子どもの「私もやってみたい」スイッチが入りやすくなります。
最初は演技でも、本当に楽しくなってくるから不思議。この作戦、親子で笑顔になれるのでおすすめです。
親も一緒に同じ課題に取り組み、時には親がわざと失敗してみせます。
→失敗しても大丈夫だという安心感と、諦めない姿勢を見せられます。

【親ワザ3】「ちょっとだけヒント」サポート法
全部手伝うのではなく、最小限のサポートだけを提供します。
「最初の一カ所だけママが押さえるね。あとは○○くんがやってみて」
→完全に一人でやるのではなく、少しだけ助けがあれば挑戦しやすくなります。
途中まで親がサポートすることで「難しそう」から、「もしかしたら出来るかも」に気持ちが変化するのがわかります。
【親ワザ4】「見て見て!」のステージ作り
子どもの小さな成功を家族に「発表」する場を設けます。
「パパが帰ってきたら、今日切れた形を見せてあげようね!」
→誰かに見せる目標があると、やる気が倍増。
【親ワザ5】「選んだ勇気」を一番褒める
最後までやりきれなくても、苦手だと思っていたものに「挑戦してみよう」と思った気持ちこそが大切な第一歩。
「難しそうなのに、チャレンジしてみようって思ったね!すごいね!」
→「挑戦する勇気」自体を認めることで、選んだことがすごいんだと自信になります。
【親ワザ6】プロセスを100点満点で褒める
課題をやりきれなくても「触れたこと」「少しでもやろうとしたこと」を100点満点で褒めるようにしています。「上手にできた?できなかった?」の結果ではなく「挑戦したこと自体」を評価する視点を大切に。
「最後まで集中して取り組めたね!」
「難しくても諦めずにやってみたね!」
→結果よりもプロセスを褒めることで、子どもは「やってみる価値」を感じられるように。
【親ワザ7】子どもの小さな「できた」を見逃さない
大人の考える「成功」と、子どもが喜ぶ「できた!」は違うもの。子どもにとっての正解を尊重します。
「線からはみ出たけど、自分で最後まで切れた!」
これが子どもにとっての大きな成功体験かもしれません。
子どもが誇らしげに見せてくれる「できた」を、心から一緒に喜びましょう。

【親ワザ番外編】「今日はここまで」引き際の見極め
子どもの集中力や気持ちを見て、無理をさせないタイミングを大切にします。
例:「今日は3回チャレンジできたね!すごい!明日また挑戦しようか」
→終わり方も大事。良い気持ちで終われば、また取り組みたくなります。
せっかく楽しんでいるのだからもっとやらせたいとの気持ちになりますが、飽きるまで続けると次にまた気持ちを向けるのが難しくなります。コツコツ毎日続けたい場合は引き際がとても大切。


小さな一歩が「苦手→得意」になる瞬間をつくる
苦手な事にむき合わせると聞くと、嫌がってるのに無理矢理やらせるのはちょっと…思われる親子さんも多いと思います。
我が家ではそうならないように色々と工夫しています。
そうする事である日突然「苦手な事」が「得意な事」に変わる瞬間を何度も目にしてきました。
小さな成功体験の積み重ねが、「苦手」を「できた!」に変えていく。
子どもの自己肯定感や達成感につながっていく—。
その瞬間を目の当たりにして、あの葛藤の日々は決して無駄ではなかったと感じました。


親の役割は「強制」ではなく「きっかけづくり」

子どもが苦手なことに挑戦するために、私たち親ができることは何でしょう?
それは「やらなきゃダメ」と押し付けることではなく、「やってみたい」というワクワクを引き出すことなのだと思います。
子どもの中には、本来「できるようになりたい」という気持ちが眠っています。
その気持ちに火をつけるのが、私たち親の大切な役割なのかもしれません。
それでも子どもが気が向かない時は親も一緒に立ちどまって休憩することも大切だと考えます。
今日の小さな一歩が、10年後どんな強さに変わるか、想像してみてください。


