ダウン症児の妊娠から出産まで:私の体験と気づき

ダウン症子育てをとことん楽しむブログ

こんにちは。ダウン症児の子育てをしている
ゆうママです。

「エコー検査でダウン症が分からなかったのか」
「つわりは軽かったのか」

とよく質問されますが、私の場合、エコーではわからず、出産後に初めて息子がダウン症であることを知りました。

つわりも非常に重かったため、ダウン症の兆候は感じていませんでした。

このようにダウン症の出産や症状の気づきは人それぞれ。私の出産までの経験をまとめました。

ダウン症児妊娠中の体験記

妊娠中に気づかなかったダウン症:エコー検査と実際の経験

妊娠期間中、エコーで異常が指摘されることなく順調な妊娠期間。

私は、妊娠さえすればあとは順調だと思い込んでいたのです。
しかし後に、長女を出産した際、医師に「ダウン症はエコーで分かるのか?」と質問したところ、ダウン症はエコーで完全には分からないことを知りました。

エコー検査の中で、「NT(首の裏のむくみ)」と呼ばれる特徴がある場合、ダウン症の可能性が示唆されますが、必ずしもそれだけでダウン症と断定できるわけではありません。

エコー検査では一部のケースしか発見できないため、妊娠中にダウン症を事前に知ることができるかどうかは人それぞれのようです。

実際、私の周りでもダウン症が生まれてから分かった方が多いという現実があります。

「つわりが軽い」は誤解?ダウン症妊娠中のリアルな体験談

息子を妊娠中に

「ダウン症の子どもの妊娠中はつわりが軽い」

という話をどこかで見かけました。

今振り返ると、私の経験ではまったく当てはまりませんでした。
実際、ダウン症児を出産したママたちに聞いてみると、つわりの症状は個人差が大きいことがわかりました。

私の場合も、つわりは非常にひどく、まさに地獄のようでした。

つわりに関しては本当に人それぞれですので、変な噂をうのみにしない方が良いです。

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突然の転院:医師からの衝撃の告知

産休に入ってすぐの検診で、楽しみにしていたエコー映像を見ていると、医師から突然言われました。

「前から少し小さかったけれど、今は2週分小さいですね。紹介状を書きます。赤ちゃんが小さいことも気になりますし、少し胎盤の機能が悪くなっているようです。大きな病院で診てもらうのがいいでしょう。臍帯の血流にも問題があります。明日、入院準備をして大学病院を受診してください。」

その言葉に衝撃を受け、赤ちゃんのことが心配になりました。高齢出産ということもあり、最悪の事態が現実になってしまったかもしれないと不安がよぎります。この時、私が恐れていたのは「早産になるかもしれない」ということでした。

さらに

「少し平均より頭が大きいですね。」

これを聞いて不安ではありましたが、まさかダウン症の可能性を考えるなんて微塵も思っていませんでした。
もしかしたらこれでピン来る方はいるかもしれませんね。

ダウン症の子どもは、手足が短く、頭が大きいことが多いと言われています。

出産:感動と不安

妊娠中の不安と予期しない出来事:ダウン症と出産前の危機

翌日、大学病院で受診した後、いくつかの検査を受けました。

突然車いすが運ばれてきて、「歩かないように」と。
痛みもなく歩ける状態だったので、なぜ車いす?と不思議に思いましたが、医師の感じていた危機感がどのくらいだったのか、私はまだ実感できていませんでした。
この時、私は出産まであと1ヶ月と思い込み、暇だなと呑気に考えていたのです。

コロナ禍で旦那ともビデオ通話しかできず、選んでいた産科の豪華な食事が病院食に変わったことが一番悲しいと感じていました。

その後、入院翌日に病室に来た医師から、「明日、帝王切開で赤ちゃんを出しましょう」と告げられました。

まだ出産は先だと思っていたし、普通分娩を想定していたため、驚きと戸惑いで気持ちが追いつかない状態。

ついに出産。聞いたわが子の産声と小さな不安

生まれた瞬間、わが子の泣き声を聞いて、ようやく私は本当に出産したんだという安堵の気持ちが込み上げ、自然と涙がこぼれました。泣いてくれたことにほっとした瞬間でもありました。

息子の誕生です。

生まれてすぐ、赤ちゃんの体をきれいにしてもらった後、看護師さんが私の隣に息子を連れてきてくれました。

「わぁ、可愛いし小さい……あれ?気のせいかな。今、白目をむいたような…。でも生まれたばかりだからそんなこともあるよね」

ほんの少し不安を感じた瞬間。
息子は1600グラムの小さな体で生まれ、NICUに。

ようやく面会ができたとき、その可愛さに心が溢れました。
目を開けると、口と鼻はパパにそっくりで、目は私に似ているかな?と考えるたび、さらに愛しさが深まりました。

それでも、出産のときの不安は常に心の片隅に。

初めての面会で感じた愛しさとやはり消えない不安

看護師さんと話すたびに、私は毎回聞いていました。

「うちの子は元気ですか?異常は見当たりませんか?」

そのたびに返ってくるのは、
「今日はミルクを飲みましたよ」
「さっき元気に泣いていました」
といった、当たり障りのない答えばかり。

「元気で健康な赤ちゃんです」と、はっきり言ってもらいたいだけなのに、誰もそう答えてくれない。そんなモヤモヤした気持ちが募っていました。

そんな時、看護師さんから言われた一言。

「ご主人、明日病院に来れますか?先生からお話があるそうです」

その言葉を聞いた時、何か重大なことが起きているのかと思い、心の中に不安が広がりました。
それでも、その時は深刻な話をされるなんて、夢にも思っていませんでした。

黄疸治療を受ける我が子。看護師さんから「治療する子沢山いるから心配しないでね」と言われました。現にダウン症だから新生児黄疸になりやすいということはないそうです。

次回は告知に関する経験談の記事です。

それではまた。

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