ダウン症のお子さんにおすすめ!初めての靴の選び方とおすすめハイカットシューズ

ダウン症子育てをとことん楽しむブログ

こんにちは。ゆうママです。
本日も「脳育」頑張ります!

今回は「初めての靴選び」についてです。
お子さんの足の特徴として、

  • 足首が柔らかい
  • 偏平足
  • 膝の関節が柔らかく、歩行時に不安定
  • 足の甲が高い
  • 足幅が広い

などがある場合は、しっかりとした作りのハイカットシューズがおすすめです。

歩行時の不安定さを軽減し、疲れにくく、履きやすく脱ぎやすい特徴があります。
理想の1足に出合えるように、おすすめのハイカットシューズをご紹介!

今回はダウン症のお子さんや低緊張のあるお子さんに特に愛用されている2足を比べてみました。

ダウン症児の足の特徴

ダウン症のあるお子さんには、体が柔らかく筋肉が弱い「低緊張」の特徴がみられることが多く、これに伴い「全身関節弛緩性(ぜんしんかんせい)」も見られます。そのため、膝や足首が不安定で、土踏まずがない「偏平足」になる子が多いです。
この影響で、歩き始める時期が遅く、2~3歳頃に歩き始めるお子さんが多くなります。

さらに、「偏平足」には、長く歩くと足が疲れやすくなるという困った点も。

このため、靴選びは慎重に考えざるを得ません。

歩き始めたばかりの頃の息子の足。足首が内側に曲がっていて、まだ土踏まずができません。

歩く前にはかせる靴は安い靴で大丈夫。まずは靴に慣れる

伝い歩きが始まったので靴を用意したい気持ちはありつつも、もし歩くまでに時間がかかるなら、せっかくの靴が無駄になってしまうかも…と悩んでいました。
そんなとき、児童発達支援施設の先生と理学療法士(PT)の先生から、同じタイミングで言われた言葉に驚きました。

安い靴、何でもいいので買ってきてください。」

先生はこう教えてくれました。

「伝い歩きの時期は、まず靴を履くこと自体に慣れることが大切です。特に低緊張の子は、伝い歩きをしていてもいつ本格的に歩き始めるか分かりません。高い靴を買っても、歩き始める頃にはサイズアウトしてしまうことも。なので、最初はとにかく慣れさせることを目指しましょう。」

そこで、近所で手頃な価格のお店に行き、1,000円くらいの靴を購入。
最初はやはり歩きにくそうで靴を嫌がっていましたが、次第に

「靴を履く=外で歩ける」というイメージがついたようで、すぐに慣れてくれました。

いよいよ歩き出したら靴選びスタート

ようやく2歳5ヵ月で5~6歩歩けるようになり、そこからどんどん歩幅も伸びたので、急いで靴選び開始。

まずはPTの先生のいるリハビリ施設にたくさん靴のサンプルがあったので、購入前にいろいろ試して履く練習ができました。
こうした施設を利用している方は、サンプルがないかぜひ聞いてみてくださいね。

靴選びの条件は次のとおりです。

  • 足首の安定感:ハイカットで足首をしっかりサポート
  • かかとのサポート:かかとがしっかりしていること
  • 甲高・幅広に対応:足の形に合うデザイン
  • 脱ぎ履きのしやすさ:マジックテープで大きく開き、スムーズに履ける

いろいろ迷いましたが、先生のおすすめと息子の履き心地から2足に絞ることができました。

この2足を比べてみました。

ムーンスター キャロット CR C2140

カラー:ピンク、ブラック、ホワイト、レッド
サイズ:15.0cm−21.0cm
素材:合繊/合皮、ソール 圧縮EVA/合成ゴム

ムーンスターキャロットCR C2140は4大機能を搭載

【つま先ゆったり設計】
甲高・幅広の息子の足にもぴったりな、ゆとりのある扇形のつま先で、無理なく履かせられます。
【フレックスジョイント機能】
かかとから約3分の2の位置で曲がる設計により、足のスムーズな歩行をサポート。歩行時の足のストレスを軽減し、足裏への適度な刺激でアーチの形成も促してくれます。
【カウンターボックス構造】
かかとの部分がしっかり補強されているため、まだ筋肉の柔らかい息子の足をサポート。着地時の安定性が向上し、かかとのねじれも防止。
【機能性カップインソール】
インソールのつま先部分には滑り止め加工が施され、靴の中で足が滑るのを防ぎます。さらにインソールは取り外して洗えるので、常に清潔。

試着感想

ハイカットで、マジックテープ仕様が理想的。かかとの部分も硬く安定感がある作り。

しっかりとした作りなのに重くなく、つま先はつまずきを防止する巻き上げ構造になっているため、まだよちよち歩きの息子には安全性が高い。

洗えるインソールは汗をかく子どもの靴を清潔に保てる。

何より、幅広で甲高の息子の足にもぴったりのゆったりした履き心地と、可愛い見た目も魅力的な一足。

アシックススクスク ベビーシューズ【GD.WAKER (R) BABY HI 2】

カラー:ホワイト、ブラック、ベージュ(現在ベージュが在庫ありません)
サイズ:12cm~14.5cm
素材:本体=人工皮革・ポリエステル アウターソール=ゴム底

約1歳から3歳の幼児向け「BABY」シリーズ。安定性を重視したハイカットタイプのシューズ

2本ベルトでしっかりホールド
足首と甲をしっかり固定し、歩きやすさと安定感をサポート。
オープンベロ構造でスムーズな脱ぎ履き
履き口が大きく開くデザインなので、お子さんの足をスムーズに出し入れできます。
樹脂製ヒールカウンターでかかとの安定性を向上
かかと部には樹脂製ヒールカウンターを内蔵し、シューズと足の一体感を高めます。
3D設計の中敷きで優しいフィット感
かかとの形状に合わせた3D設計で、足を包み込むような優しいフィット感を実現。
抗菌・消臭効果のあるシャインアップ使用。汗を素早く吸収・拡散してドライ感を保つウォーターマジック素材で靴の中が快適。

試着の感想

マジックテープを外すと靴の3分の2ほど大きく開くので、足を入れるのが簡単。着脱スムーズ。
履いた後は、マジックテープをしっかり止めることで、甲高の息子の足にもぴったりフィット。
歩いている間に靴が脱げる心配なし。

ハイカット部分がしっかり足首をサポート。内側が柔らかいため、足の曲げ伸ばしの際にも痛みを感じることなく快適に歩けます。
最初は靴が少し硬くて歩きにくいかなと思ったのですが、その硬さのおかげで足首をしっかり支え、安定感が増し、靴がない状態より長く歩けることに気づきました。

リハビリ施設の坂道トレーニングでもスロープをスイスイ上がり、息子はとても楽しそうに歩いていました。

比べてみたらお気に入りの1足が見つかりました!

今回の靴選びは2択でかなり迷いましたが、最終的には欲しかった13cmのサイズ展開のある

アシックス スクスク ベビーシューズ【GD.WAKER (R) BABY HI 2】に決定。

一方、ムーンスター キャロット CR C2140については、STの先生からインソールを作成する場合は履けるとアドバイスを受けましたが、インソールを作る予定がなかったため、もう少し大きくなった要検討の1足です。

まだ歩きなれていない時期でよちよち感いっぱいですが、どんどん歩きます。

歩き始めて2ヶ月が経った頃、今回購入した靴を外で履かせて歩かせてみたところ、想像以上に長い距離を、歩きました。
靴を履いていることで、靴が足首をしっかりサポートしてくれ、靴がない状態よりも疲れにくく安定感も◎。
また、靴のおかげで今まであまり歩こうとしなかった凸凹道や段差にも積極的に挑戦するように。

母親目線での購入してよかった点

毎日のように履いて、たくさん歩いても靴がヘタらず、しっかりとした作りであった点が◎。
泥だらけの靴をゴシゴシとブラシでこすりましたが、靴がボロボロになることなく、汚れも簡単に落ちました。

サイズアウトするまできれいに履けたことは、親として本当に助かりました。

※個人差がありますので、ご参考までに。

私も息子もとても気に入ったので最初は白を購入し、2足目は黒を購入しました。

アシックススクスク キッズシューズの後継モデルが可愛い

アシックススクスクのキッズシューズの後継モデルがとても可愛いので、こちらも併せてご紹介。

機能や構造はそのままに、素材が変更され、光沢を抑えたマットなフェイクレザー使用。
これにより、柔らかい印象のデザインに仕上がっています。

そして何より嬉しいことに、欲しかったベージュカラーが登場!

すぐにでも買いたいところですが、こちらは「キッズシューズ」なので、サイズ展開は15.0cmから22.0cmまで。
息子はまだ14cmなので、我が家はもう少しの辛抱です。
これもまた成長の楽しみですね。
カラーはベージュの他に、ベビーシューズと同様に白と黒も展開されています。

靴選びの注意点

サイズはしっかり測る

息子はその後、同じシリーズの黒を購入。なんとなく、そろそろ今の靴が小さくなってきたかなと思い、1cm大きなサイズにしてみましたが、この1cmが思った以上に大きな差。
何度もつまずいてしまったので、先生に見ていただいたところ、やはりまだ少し早いという見解。

反省点として、小さな子どもにとって、サイズのわずかな違いでも大きな負担になることに気づきました。

ハイカットはしゃがみにくい

ハイカットの靴は足首をしっかり支えてくれます。
特に今回紹介した2足は、足首部分の作りがしっかりしているため、安定感があります。

ただし、最初はしゃがんだりする際に少し窮屈そうにしていました。(現在は筋力もついて、問題なく座ったり立ったりできています)。

幼稚園内では座ったり寝転んだりすることが多く、歩くことが中心ではないため、内履きにはハイカットを導入せず、ムーンスターの内履きを購入しました。

こちらも甲高・幅広の息子はマジックテープの靴を選択。

最初は、通常よく見るマジックテープではない内履きを購入しましたが、大人が苦労してやっと息子の足を靴に入れるような状態。
これは甲高・幅広のせいだけではなく、足が柔らかいこと、力がないことに原因がありました。
この靴では自分で履けるようにならず、毎回大変だったため、泣く泣く買い直し。

もし内履きに指定がある園に通っていて、指定靴がマジックテープではない場合は、購入前に園に相談してみることをおすすめします。

甲高・幅広で筋肉が弱い子どもには、内履きとしてマジックテープの靴を選ぶのが良いと感じました。

我が家は「ムーンスターバイオTEF」を購入。
軽くてマジックテープ、甲高でも安心でした。

子どものハイカットシューズ選び まとめ

選ぶ基準は以下の通りです。

  • ハイカット部分の作りがしっかりしていて足首をしっかり支える
  • かかと部分が硬く安定感がある
  • マジックテープで大きく開き、脱ぎやすさ・履きやすさがある
  • 甲高・幅広でも窮屈さを感じず歩ける
  • 足が触れる部分は柔らかくクッション性がある
  • 履いたらしっかり足に固定され、歩行時に脱げない
  • サイズが合っている

こうして「選ぶ基準」を並べてみると、贅沢な要望がたくさんありますね。
この贅沢な要望を叶えてくれる靴メーカーさんに感謝です。

足首の弱さや、甲高・幅広で靴選びに迷っている方は、ぜひこれらの基準を参考にしてみてください。

お気に入りの一足が見つかりますように。

それではまた。

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